MT4 EA バックテストデータの見方
- 2019.04.28
- MT4のバックテスト
- MT4バックテスト
ゴゴジャンや一般に販売されているMT4対応の自動売買EAのパフォーマンスを調べる際に、バックテストデータというものがあります。
販売者は、購入者が把握しやすいようにバックテストデータを公開しておりますので、その見方について解説していきたいと思います。
バックテストデータの説明
こちらがバックテスト後のデータとなります。
通貨ペア、バックテスト期間、使用した時間足、モデル(バックテストをした方法)ここでは、全ティックとなります。最後にバックテストに使用したパラメータとなります。それ以降の結果については、下記を参考にしてみて下さい。
・テストバー数
バックテストを行なった時間足のバーの数
・モデルティック数
バックテストを行なったティックの数
・モデリング品質
バックテストにおけるティックの品質。
5分足以上のEAは全ティックで90%が基準となります。
1分足のEAは、最大で25%となります。
また、TDSを利用したバックテストは、99.9%と表示されます。
・不整合チャートエラー
エラーがあったバーの本数。基本的に0が好ましい。
・初期証拠金
バックテスト開始時の証拠金
・スプレッド
バックテストで設定したスプレッド値。本来は固定値となるのでバックテスト期間一律のスプレッド値となる。
この値の単位は重要で、
スプレッド値が1だった場合は、0.1pipsという意味です。
0.1pipsは、あまりにも低い為、この値は、10(1pips)以上であることが望ましい。
<TTCMでの主な通貨ペアのスプレッド例>
USDJPY:0.3pips
EURUSD:0.1pips
EURJPY:0.6pips
GBPJPY:1.0pips
※常に変動するので主に滞在しやすいスプレッド値
TDSでのバックテストでは、スプレッド値を可変式とする事ができるので、よりリアルに近いバックテストが可能となります。
・純益
総利益―総損失の金額
・総利益
利益の合計額
・総損失
損失の合計額
・プロフィットファクター
「総利益÷総損失」の値。この値が1以上で利益が出ていると判断できます。
直訳すると、「プロフィット(利益)ファクター(要因)」という意味になります。
つまり利益がしっかり出せているかを把握する数値です。
プロフィットファクターは、1以上でプラス、1以下だとマイナスになります。
・期待利得
「総損益÷総取引数」で表される1トレードにおける平均利益の期待値
・絶対ドローダウン
初期証拠金からの資金の目減り額。バックテスト開始時のタイミングにより変動
・最大ドローダウン
資産が最も目減りした際の金額。
・相対ドローダウン
期間内のドローダウンの中で、1番ドローダウン率が高い数値
・総取引数
期間内のトレード総数。この数値が多ければ多い程、数値的にも信頼できるEAとも言えます。(大数の法則)
・売りポジション(勝率%)
売りポジションにおけるトレードした回数とその勝率(%)
・買いポジション(勝率%)
買いポジションにおけるトレードした回数とその勝率(%)
買いと売りの勝率を比べてみる事で、どちらが得意なEAなのかを把握することにもつながります。
・勝率(%)
総取引数における勝ちトレードのトータルの勝率
・敗率(%)
総取引数における敗けトレードのトータルの勝率
・最大勝ちトレード
勝ちトレードにおける最大利益額
・最大敗けトレード
敗けトレードにおける最大損失額
・平均勝ちトレード
勝ちトレードの平均利益額
・平均敗けトレード
敗けトレードの平均利益額
リスクリワードレシオでは、どのようなタイプのEAかを判断するのに役立ちます。
計算式は、 「平均利益額」÷「平均損失額」で求められる。
ちなみに今回のEAでは、「9.48」÷「57.64」= 0.16 となる。(損大利小のEA)
①損大利小のEAでは、リスクリワードレシオ値が1を下回る
→主に、TP10 SL100 などのEAが該当する。
②損小利大のEAでは、リスクリワードレシオ値が1を上回る
主に、TP50 SL20 などのEAが該当する。
・最大連勝(金額)
最大の連勝トレード数と(総利益額)
・最大連敗(金額)
最大の連敗トレード数と(総損失額)
・最大連勝(トレード数)
最大の連勝トレード利益額と(連勝回数)
・最大連敗(トレード数)
最大の連敗トレード損失額と(連敗回数)
・平均連勝
連勝した平均回数
・平均連敗
連敗した平均回数
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自動売買EAの購入において必ず目にするバックテスト結果。
その数値を分析してどのような特徴を持っているEAなのかを十分に比較検討するために、それぞれの数値について理解していきましょう。
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