キプロス証券取引委員会(CySECサイセック)とは
- 2019.04.25
- 海外FXのライセンス






キプロス証券取引委員会(CySEC)とは?
CySEC(サイセック)とは、キプロス・セキュリティ&エクスチェンジ・コミッション(Cyprus Securities and Exchange Commission)の略称です。CySEC(サイセック)では、キプロスに本拠を置く金融サービスの運営を行う機関に対し、厳格な審査を行い金融ライセンスを発行しております。CySEC(サイセック)のライセンスを取得する事で、日本を含む数多くの国々でFXを含む金融商品などの投資サービスの提供を行う事が許されております。
下記の通り、キプロス証券取引委員会(CySEC)は、EUに加盟している事から、「欧州金融監督者制度(ESFS)」の中で、欧州証券監督当局委員会のメンバーとして、MiFIDⅡに準拠した金融機関に対する規制や監督の役割を担っております。
【欧州金融監督制度(ESFS)】
欧州証券監督当局委員会(CESR)
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欧州監督当局(ESAs)
MiFIDⅡ(第二次金融商品市場指令)
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EU圏内の証券監督機関
キプロス証券取引委員会(CySEC)
2008年の金融危機を教訓とし、金融危機の再発を防止する事を主たる目的とし、EUの金融市場、金融商品及びインフラ等の監督を確実なものとすることである。
欧州監督当局(ESAs)とは
欧州銀行監督局(EBA)・欧州保険、企業年金監督局(EIOPA)・欧州証券市場監督局(ESMA)からなるEUの金融システムを監督する機関のこと。この3つの監督局は、「監督当局の監督者」として行動する。
MiFIDⅡとは
2007年に施工されたMiFIDから10年経ち、変化した市場環境に合わせ、MiFIDの内容・項目を強化・改善した欧州金融市場の運営を規制する指令のこと。
キプロスってどこ?
多くの海外FX会社が認可を得ているキプロス証券取引委員会はどこにあるのだろうか。日本人からしたら馴染みのないこの国について説明します。キプロス共和国は、ヨーロッパの東側、トルコの南に位置する島国で、EU加盟国の1つです。主要産業は、観光業と金融業。法人税の低さから実態のある会社の拠点を置く企業も増えている。EU圏内では最低水準の12.5%との事。(日本では約23.4%)
投資家から選ばれる最大の理由 投資家補償基金(ICF)について
FX会社が倒産した時に、申請者1人につき最大20,000ユーロの信託保全が受けられる制度。
1ユーロ125円として日本円で約250万円
海外FX会社を利用する上で注意したいのは、会社の倒産により預けていた資金が戻ってくるかどうかだろう。
実際に、本当に信託保全を採用している会社を見極めるのは難しく、キプロス証券取引委員会(CySEC)のライセンスを得ているFX会社はこの点が担保できる点でおすすめできる。万が一問題が起きた際の対応先がしっかりしているのはキプロス証券取引委員会(CySEC)のライセンスを保有する海外FX会社の最大の強みと言える。
申請方法など詳しくは、キプロス証券取引委員会の下記ページを参照
https://www.cysec.gov.cy/en-GB/complaints/tae/
キプロス証券取引委員会(CySEC)の規制・取り締まりについて
最近では、苦情に対する毎月の報告書の提出を義務付けました。
●顧客から苦情を受けたかどうかを毎月報告
●過去6か月間に1回以上の取引を行った顧客数
●出金に関する苦情や、双方の意見が一致しない場合などのいかなるトラブルの報告
●トラブルの発生日
●トラブル解決時、顧客に支払われた金額
また、顧客管理の抜き打ちチェック等も頻繁に行っていたり、翌日出金処理の義務など、信頼性が高まっています。
キプロス証券取引委員会(CySEC)の公式ホームページはこちら
https://www.cysec.gov.cy/el-GR/home/
まとめ
キプロス証券取引委員会(CySEC)では、厳格なルールの制定及び顧客保全を第一に考える証券取引委員会です。海外のFX会社を選ぶ際の基準として参考になれば幸いです。
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