THE BEST EAをTDSでバックテストしてみた結果 GBPCHF編

THE BEST EAをTDSでバックテストしてみた結果 GBPCHF編
GUNMAX
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現在テラスで販売中のCHIKAさんのEAは、判断するにもBT期間やフォワード期間も少ない為、購入するのに躊躇している方も多いのではないでしょうか?購入判断として過去に販売されていたEAのバックテストデータを共有したいと思いますので参考にしてみて下さい。

 

THE BEST EA GBPCHFペアBT結果

THE BEST EA GBPCHF 通貨ペア
BT期間:2003年8月15日~2019年11月30日まで
TDS内のデューカスコピー社のティックデータ
ブローカー:Traders trust
モデル:全ティック 品質:99.9%
Lot:1.0
パラメーター:作者提供設定
固定スプレッド:3pips(作者提供設定のMax spreadに合わせました)

 

これだけ見ると良さそうな結果に見えますが、Quant Analyzerにて詳細を分析していきます。

 

 

Quant Analyzerにて分析した結果はこちら(円表記)

$と表記されますが、これを円と置き換えましょう。実際にはBT期間において、このEAで4,596万8,199円稼いだという事になります。
勝率は95.76%と高勝率型のEAである事は説明の通りです。トレードも高頻度でほぼ毎日トレードします。
そしてなんと、リスクリターン率が驚異の110という数値。
SQN SCORE
64.95という数値を叩き出しちゃってますね。
1つの通貨ペアでこの数値はなかなかお目に掛かれないと思います。
ちなみにシャープレシオは一般的な数値です。

高勝率型EAですのでリスクリワードレシオは「0.16」となっています。
1.0を下回っておりますので、当たり前ですが平均利益よりも平均損失が大きいタイプのEAです。
その分、高勝率にて補っております。「利小損大のEA」ってことですね。

リスクリターン率(RETURN/DD RATIO)とは?
この数値が高ければ高い程、少ないリスクで大きな利益を得る事ができます。逆にこの数値が低ければ低い程、得ることできる利益に対して、損失を出すリスクが大きい事を表しています。
SQN SCORE(SQN=System Quality Number)とは?
これは、「期待値/標準僅差/×√100」で計算されるシステム品質の評価値です。この数値が7.0以上で一般的には聖杯として広まっています。
シャープレシオとは?
リスク(標準偏差)に対する利益の大きさを示す指標です。どれだけ効率良く安定して利益を上げたのかを表す数値です。当然高い程良いとされており、この数値が0.3以上で一般的には良いEAとされています。同じリスクならどちらのリターンが高いかを比較検討するときに役立つ指標です。
リスクリワードレシオとは?
リスクリワードレシオはEAのタイプによって変わる数値です。この数値が1.0であれば、平均利益と平均損失が同額となります。このタイプのEAの場合、勝率が50%を超えるEAなら利益が出ます。平均利益÷平均損失にて求められる。ただしこの数値が高いからと言って、よいトレードとは限らないということ。RRが高い程、勝率が低く、RRが低い程勝率が低いタイプのEAとなります。EAのタイプを知るのに知っておきたい数値ですね。

MONTHLY PERFORMANCE

次に、月毎の成績を見ていきます。
Lot設定は証拠金100万円に対し、Lotは1.0にしています。
私は基本的に月ベースで連続で負けるようなEAは嫌なのでちょっと気になる結果です。
今年(2019年)は8・9月と負け越してしまいましたが、その後復調しています。
結果から見ると2014 年は合わなかったみたいです。5連続負け越しているともうダメだと思ってしまう…。そういえば…テラスで公開されていたバックテストデータって2015年7月からと微妙だったよな…。普通に考えて2014年は成績が悪かったのでそれ以降のBTデータを提供したのかな?と勘ぐってしまう。

Equity chart

グラフから分かる通り、2014年が停滞期ですね。GBPでも荒ぶったのでしょうか…?
それから2003年から2011年にかけてはめちゃくちゃ良いラインを描いていますが、だんだん角度が…。ちょうど2012年になった途端、今までの勢いが失われました。
上の数値からも分かる通り、最高益更新までにかかった期間が288日でしたが、下記の通り2014年のことですね。

Quant Analyzerにて分析した結果はこちら(pips表記)

獲得Pipsに変換するとPFは4.23まで上がりましたね。
利用しているブローカーがTraders trustで海外口座ですので、外付手数料の影響です。
ちなみにTTCMの手数料は往復で0.6pipsです。
リアルでは先ほどの円表記を参考にしないといけません。

獲得pipsで考えた場合、絶不調だった2014年も年単位ではプラスとなっております。
それに全体的に見ても見栄えが良いですね。外付手数料の掛からない国内口座では良いパフォーマンスが維持できそうです。

 

Trade Analysis

ここからはTHE BEST EAの特徴を知る為に、更に詳細に見ていきたいと思います。
こちらは、年間のトレード数を表したグラフです。
2003年は参考程度に。

年々トレード数の減少と共に、利益が減っているようにも見えます。
おそらくボラティリティの減少によるものかなぁと思ったり。(全然分からない)

次に月別の評価ですが、平均的に苦手な月があるとは言えないデータですね。
こちらは参考程度に。

31日の利益が少ないのはちょっと気になるかな。
月末は一応注意が必要かな程度で考えておきたいですね。
それにしても、月末に弱いEAって意外にあるので侮れないかも。
一本勝ちがそう。一本勝ちは月末の2日間は停止が良い傾向にあります。

これは分かりやすいと思うのですが、THE BEST EAやPhoenixは月曜日にはエントリーしない仕様となっております。

トレード履歴を見ると分かるのですが、1分以内で完結する事が結構多いです。
(トレード履歴は申し訳ないのですが共有しない方向で)
目立つのは長期保有時のSLですね。グラフ通りです。
かといって、例えば2時間以上保有したらカットすれば良いかと言うとそれがそうでもないんですよね…。

THE BEST EAは、実はTPが10pipsでSLは30pipsと決まっておりました。
パラメータには設定項目がありません。
商品説明にはあたかも変動するような内容でしたので、購入前は相場に応じて変動するのかな?と思っていましたが。
その代わり早期撤退をします。どういった撤退かと言うと、微益撤退です。
3pipsくらいの撤退が一番多いです。(下記の通り)

 

最近出てくる新作のEAもそうですが、微益撤退多いですね…。
海外ブローカー利用者は手数料で削られるので稼働はきついのかな。
FXやEA初心者は海外ブローカー選択率が非常に高いと思うので海外ブローカーの手数料込で考えないと難しいでしょうね。
EA作者さんにはその辺も考慮して頂きたいな。
上の表でも分かる通り、THE BEST EAも獲得pipsでは年単位で全勝ですが、
手数料込での利益では2014年は負け越してしまい負け越す月も増えます。
少ないpips稼ぐEAは外付手数料がある海外ブローカーならどれもパフォーマンスは下がる傾向です。

THE BEST EA GBPCHFのまとめ

1.エントリー時間は日本時間早朝
2.実は固定で TP10 SL30pipsに設定
3.3pips程度の微益撤退により高勝率を実現
4.2011年までのパフォーマンスが異常
5.結局は国内口座で稼働がおすすめ

GUNMAX
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参考になりましたでしょうか?最近も朝スキャEAは色々な作者さんから販売が続きますが、改めて考えてみるとCHIKAさんの出したTHE BEST EAも悪くはないよなぁという印象。年末年始や夏季休暇時、今回の英総選挙などの影響がありそうな日は稼働停止などの判断を入れていく事によってBTよりもパフォーマンスは上がるものと思います。また2011年までと2012年からではパフォーマンスも大きく変わっているので別記事にして2012年からの分析をしたいと思います。

 

EA販売サイト テラスとは

ゴゴジャンに次ぐ国内でシステムトレードを販売する老舗のサイトです。
利用者が少なくあまり出回ってない、話題に上がらないが優良なEAが販売されていたりする知る人ぞ知るEA販売サイトです。
もし、ゴゴジャンのEAに飽きたならこちらでEAを物色してみるのがおすすめです。
数は少ないですが、隠れた掘り出し物が見つかる可能性もあるかもしれないですし、ないかもしれません。

 

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